ノーベル賞受賞成分とも言われていてなんだかすごそうなイメージがあるEGF。一方で副作用があるのではないかと心配されている成分でもあります。
EGF配合のオールインワンゲルやコスメが気になっているけど「本当に大丈夫?」と考えているあなたのために、EGFのカラクリや効果なしの噂、副作用や安全性や名前が似ている成分の情報についてなどお伝えしていきます。
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そもそもEGFとは?ノーベル賞受賞の闇に迫る
EGFはどんな物質でどのような用途があるのか

EGFは上皮成長因子(Epidermal Growth Factor)の頭文字のことです。化粧品に配合されるときは『ヒトオリゴペプチド-1』といった名前で記載されます。
EGFには肌の表面にある上皮細胞を再生させる働きがある性質があり、他にも骨や筋肉、皮膚などの細胞の成長や代謝機能を調節するといった働きがあります。
そのため、火傷の治療や移植など医療の分野でも活躍している物質です。肌の角質にはEGFの受け皿である受容体があり、受容体とEGFが結合することで細胞の増殖が起こるとされています。
EGFがノーベル賞受賞成分と言われる理由

EGFは1962年アメリカの生物学者スタンレー・コーエン博士によって発見。1986年にはノーベル医学生理学賞を受賞しています。
当時は1gで8,000万円という超高価な成分で、それが段々と化粧品に配合できるレベルまでコストダウンしてきたという経緯があります。
よくノーべル賞を受賞した成分として紹介されるEGFですが、ノーベル賞を受賞したのはEGFの『効果』ではなくEGFの『発見』によってです。
ここにはEGF=効果がありそうと錯覚させるマーケティング会社の思惑が潜んでいます。
EGFにはどんな効果があるのか?
EGFはターンオーバーとの相関関係が示唆されている
「じゃあ、あまり効果は期待できないの?」と感じるかもしれませんが、実際のところどうなのでしょうか?
化粧品としてEGFの効果が期待されているのはターンオーバーの促進です。通常28日とも言われるターンオーバーですがそれは若いときの話です。

ターンオーバーは年齢とともに遅くなります。
実は体内のEGFは20代後半から急速に減って40代では約1/3になります。
このことからEGFの量とターンオーバーの速さにある程度相関関係があるのではないかとも考えられます。
つまり、EGFによってハリのある美しい肌のサポートが期待されているということです。
一方でEGFは効果なしとの話もある

一方で、肌に浸透するかどうかを考えたときにはEGFは効果なしという話もあります。
肌の表面である表皮に浸透する分子量は約3000までとされていて、コラーゲンなどがありより深い真皮には分子量が約500でないと浸透しないと言われています。
EGFの分子量は6000ほどなので分子量で考えたときには浸透しないと考えられるため効果の期待が難しいのではないかという話があるのです。
アメリカの特許資料では0.0001%の濃度で効果があったとの試験結果がある
一方でEGFは受容体(成分をキャッチして指令を送る役割)が表皮にもあることから効果があるとの見方もあります。
1997年にアメリカのブラウン博士が0.0001%のEGFを混ぜたクリームとそうでないものを使って60日間にわたり臨床試験を行いました(出典:http://www.tk-venus.com/)。
その結果、EGFが配合された方が表皮の細胞分裂速度が増加したというデータが出ています。この試験から表皮細胞の成長が通常に比べ284%UPすると言われるようになりました。
EGFの安全性や副作用・発がん性の真相は?

日本EGF協会の資料では安全性は高いとされている
「EGFが気になるけど副作用は大丈夫なの?」と感じている方も多いのではないでしょうか?
日本EGF協会によって資料も公開されており、国際的に使用されている背景や安全性評価の試験がなされていることから副作用の心配はなく安全性は高いものとされています。
一方でヒト遺伝子由来成分ではないかという話も
一方で、EGFの中には危険性のない大腸菌から遺伝子組み替えで作られたペプチドを使ったものが存在します。
ヒト遺伝子由来のものは化粧品に配合が禁止されているヒト由来の原料にあたるのではないかという問題もはらんでいます。
EGFの発がん性は示唆されているが因果関係は不明
また、EGFは懸念されているリスクの1つに発がん性があります。
米国科学振興協会の記事では発がん性転写因子を抑えるマイクロRNAをEGFが減少させるとしています。(出典:http://www.cosmobio.co.jp/)
ただ、発がん性についてはどのくらいの濃度をどのくらいの期間摂取したらという明確なものがないため不明瞭なことが多いのが現状です。
EGFは皮膚科などでも医師が治療に使うものであり、化粧品は医薬品でなく配合量からして濃度が薄いため心配に及ばないという考え方もあります。
EGF配合のオールインワンゲルを選ぶ上で抑えたいポイント

EGF様作用(=EGFのように働く)成分を選ぶ
『ヒトオリゴペプチ-1』は日本EGF協会では既に刺激性や毒性等の検査を行い安全面は問題はないと確認されています。
ただ、個人的には安全性を考えるならEGFと似たような働きをするヒト由来ではないEGF様作用成分が配合されたものを選ぶのが良いと考えています。
EGF様作用成分には『オリゴペプチド-24』や『プロテオグリカン』などがあります。
FGF様作用、IGF様作用成分が入ったものを選ぶ
EGF様作用成分と合わせて取り入れたいのがFGF様作用、IGF様作用成分です。
FGF様作用成分はお肌のハリをサポートする成分で、IGF様作用成分は他の2つの成分をサポートしてくれます。
ドクターズコスメを選ぶ
医療にも使われる成分であるからこそ深い知識を持ったドクターが監修したドクターズコスメが安心感がありおすすめです。
EGF様作用で選ぶオールインワンゲル5選
安心感で選ぶならドクターズコスメのモイストゲルプラス
リ・ダーマラボ モイストゲルプラス | |
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他にもFGF様作用成分・IGF様作用成分も配合。 エアレスボトル採用でEGFが酸化せず新鮮なまま使え、美容皮膚科が監修しているのでEGF系のオールインワンゲルの中では安心感が違います。 | |
EGF | ![]() |
容量 | 100g |
定期 価格 | 初回/2,469円(税込) 2回〜/4,198円(税込) |
備考 | 14日間の返金保証 |
滑らかお肌を目指すならクリアポロン
クリアポロン | |
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EGF様作用成分をオリゴペプチド-24とプロテオグリカンと2種類配合。 他にもプラセンタ、ビタミンC誘導体、ヒト型セラミド3種類とレベルの高い成分を配合しています。 非常に滑らかな使用感で自然と馴染むので、肌馴染みや使用感も重視したい方におすすめです。 | |
EGF | ![]() |
容量 | 60g |
定期 価格 | 初回/1,944円(税込) 2回〜/5,875円(税込) |
備考 | 180日の返金保証 定期は3回のお約束 |
コスパで選ぶならメディプラスゲル
メディプラスゲル | |
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お肌にいい成分を多数含みながら驚異的なコスパを実現しています。プロテオグリンカンは保湿成分としても作用がありお肌に優しい成分。 お金をかけずに肌をしっかりケアしたいという方にはおすすめです。 | |
EGF | ![]() |
容量 | 180g(2ヶ月分) |
定期 価格 | 初回/2,996円(税込) 2回〜/3,996円(税込) |
備考 | 30日間の返金保証あり |
美肌菌に期待したいならマナラ オンリーエッセンス
マナラ オンリーエッセンス | |
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EGF様作用成分・オリゴペプチド-24とFGF様作用成分を配合。 美肌菌のサポートが期待されるケアナリアという他のオールインワンゲルにはない成分を含んでいるのが特徴です。 柑橘系の香りが心地いいので香りがあるコスメが好きな方にもおすすめです。 | |
EGF | ![]() |
容量 | 30g |
価格 | 3,580円(税込) |
備考 | 90日間の返金保証(2つ購入限定) |
抗酸化成分重視ならフィトリフト
フィトリフト | |
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FGF様作用成分も入っています。 ヒト型セラミドは入ってないもののプラセンタより効果の高いとされるフィト発酵エキスを配合。顔全体がゆるんで方は注目です。 | |
EGF | ![]() |
容量 | 50g |
定期 価格 | 初回/2,980円(税抜) 2回〜/4,140円(税抜) |
備考 | 10日間の返金保証 |
EGFのよくある疑問!フラーレンやFGF、IGF、プロテオグリカンとの違いは?
フラーレンとEGFの違い

EGFとフラーレンは効果に違いがあります。
EGFと同じく発見によってノーベル賞を受賞したフラーレン。
フラーレンは抗酸化成分で他の抗酸化物質と違い、自身が酸化することで抗酸化を発揮するのではなく酸化物質を吸着して抗酸化力を発揮します。
詳しくはフラーレンで選ぶオールインワンゲルをご覧下さい。
EGFとFGFの違い

EGFとFGFには作用は働く場所に違いがあります。
FGFは繊維芽細胞増殖因子のことです。真皮にあるコラーゲンやエラスチンを増やす繊維芽細胞を増やしてくれるとされていますが、化粧品が角質層の奥までしか浸透しないことを考えると効果は未知数です。
EGFとIGFの違い

IGFはEGF・FGFと違いサポート役です。
IGFはEGFやFGFの働きを助ける成分。インスリン様成長因子のことです。成長ホルモンの機能に似ている増殖因子で壊れた細胞の再生を促進してくれるとされています。
EGFとプロテオグリカンの違い

プロテオグリカンはEGFと似た作用を持っています。
プロテオグリカンにはEGF様作用(ようさよう)があります。様作用というのは○○のような作用という意味で、EGFのような働きがプロテオグリカンにもあります。
詳しくはプロテオグリカンで選ぶオールインワンゲルおすすめ5選をご覧下さい。
まとめ
EGFは様々な噂がありますが、化粧品であり医薬品の様に劇的な効果を及ぼすわけではないため、ヒト由来でないEGF様作用成分を選ぶことで心配なく使えると考えています。
心配な方はレチノールやセラミド6などターンオーバーをサポートが期待できる他の成分を選びましょう。
セラミドについては『セラミドオールインワンゲルの選び方を1〜10まで徹底解説』で詳細にお伝えしています。